学会について 代表理事挨拶

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日本脳神経外科漢方医学会 代表理事 松村 明

漢方は古くから存在するExperienced Based Medicineであり、本学会における症例報告や臨床研究から漢方の有効性を実感していただき、「自分も漢方を使ってみよう」という医師が一人でも多くなることを願ってやまない。

 脳神経領域においては様々な神経症状に対して漢方が用いられてきており、その有効な使い方などを学ぶために1996年に「脳外科と漢方」研究会が発足し、30年近くの歴史を重ねて参りました。2001年の第10回学術集会において本研究会は「日本脳神経外科漢方医学会」と改組されました。

 その後、2009年に日本脳神経外科学会の3点クレジット(履修単位)学会として認められると参加者は100名以上となり、2011年の第20回大会以降は参加者が毎年200名を超え、会員も400名以上の学会に大きく発展しました。

 2014年には日本脳神経外科漢方医学会EBM委員会が執筆・監修したテキスト「EBMによる脳神経外科領域の漢方の使い方」が発刊されました。
 さらには2015年から本会で発行している「脳神経外科と漢方」が査読付き学会機関誌となり、現在ではJ-STAGEにも掲載を開始し、多くの方々の漢方診療のお役に立てることとなりました。

 

このたび、2023年より学会名を「日本脳神経漢方医学会」と改名し、これまで対象としていた「脳神経外科疾患」のみならず様々な神経系症状を有する多くの患者さんに対する漢方診療を広げる目的で、神経内科や総合診療、さらにはその他の診療科の関係者に参画していただき、「脳神経漢方医療」の発展に努めていきたいと考えております。
学会誌については「日本脳神経漢方医学会誌」と改め、さらなる内容の充実を図って皆様の日常診療や研究の参考になればと願っております。

「日本脳神経漢方医学会」は今後ともさらなる展開と発展を続け、会員の皆様の日常診療の中で役立つ脳神経領域の漢方診療の啓蒙に尽力していきたいと考えています。

2023年11月
日本脳神経漢方医学会
代表理事 松村 明

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